grit.JOURNAL Vol.025

grit.JOURNAL Vol.025「ブリーチは、抜けた色より『次に何色にできるか』まで考える。」アイキャッチ

ブリーチは、抜けた色より「次に何色にできるか」まで考える。

ブリーチの施術後に、「ここまで明るくなりました」とお伝えすることがあります。

もちろん、どこまで明るくなったかは大切です。でも僕が見ているのは、抜けた直後の色だけではありません。

このベースなら、次にどんな色を選べるか。

今回の仕上がりと同じくらい、その先の選択肢を残すことを考えています。

ブリーチは、明るさだけを見る施術ではありません。

ブリーチは、髪に残っている色素を削りながら、次のカラーを表現しやすいベースへ近づける施術です。

ただ明るくすればいいわけではありません。黄みがどのくらい残っているか。赤みが強い部分はどこか。毛先と根元で抜け方に差がないか。

同じ明るさに見えても、その中身は一人ひとり違います。数字や写真だけではなく、実際の髪を見ながら判断する必要があります。

同じ明るさでも、残っている色素や履歴は違う。

黒染めや暗染めをした場所。通常のカラーを繰り返した場所。以前ブリーチした毛先。何もしていない新しい髪。

一本の髪の中に、いくつかの履歴が重なっていることもあります。見た目は均一でも、薬剤をつけると反応の差が出ることがあるんですよね。

以前書いた「複雑履歴ブリーチは、『明るくする技術』ではない。」という話にもつながります。履歴が複雑なほど、まず必要なのは、強い薬剤ではなく今の状態を整理することです。

一度で抜き切らない方がいいこともある。

希望する色によっては、もう少し明るさが必要なことがあります。

それでも、髪の体力やムラの出方を見て、その日は無理に追わない判断をすることがあります。一度で完成させようとすると、次のカラーで使いたい部分まで不安定になる場合があるからです。

少し遠回りに見えても、段階的に整えた方が、結果として選べる色を残しやすいことがあります。

今回の色と、その次の色を一緒に考える。

今はミルクティー系にしたい。でも次は、少し寒色へ寄せたい。しばらく明るさを楽しんだあと、仕事に合わせて落ち着かせるかもしれない。

次の予定がはっきり決まっていなくても、方向が少し分かるだけで、今回のベースの作り方は変わります。

色を濃く入れすぎない方がいい場合もあれば、残っている色素を活かした方が自然な場合もある。「髪色は、明るさより『濁り』で印象が変わる。」でも書いたように、カラーは明るさだけで決まるものではありません。

複雑履歴ほど、今の髪を正確に見る。

カウンセリングでは、これまで何色にしたかだけでなく、いつ染めたか、どの部分をブリーチしたか、縮毛矯正やパーマの履歴があるかも確認します。

すべてを正確に覚えていなくても大丈夫です。分かる範囲を聞きながら、手触りや明るさの差、毛先の状態を見ていきます。

郡山でブリーチや複雑履歴カラーをご相談いただくときも、最初からできる色を決めつけるのではなく、現在地を確認するところから始めています。

次の選択肢を残せるベースをつくる。

ブリーチの良し悪しは、その日にどこまで明るく抜けたかだけでは決まりません。

今回の色がきれいに見えること。ムラをできるだけ整えること。そして、次にやりたい色が出てきたとき、選択肢が残っていること。

僕がつくりたいのは、「できるだけ明るいベース」ではなく、次のカラーまで考えられるベースです。

現在の髪の状態や施術については、ブリーチ・ヘアデザインのご案内からお気軽にご相談ください。

次回予告|Vol.026

次回は、

「眉毛は、近くで見るほど整えすぎる。」

について書こうと思います。

鏡に近づくほど気になる一本の毛や、数ミリの左右差。人と話す距離で見たときに自然な眉を、どう考えるか。

次回は、眉を整えるときに大切にしたい「見る距離」について書きます。

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