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grit.JOURNAL Vol.015

前髪は、長さより「幅」で印象が変わる。

「前髪、もう少し切りますか?」の裏で見ていること。

美容室で、「前髪、もう少し切りますか?」という会話はよくあります。

でも僕自身は、前髪を見るとき、「何センチ切るか」だけを考えているわけではありません。

むしろ、どこからどこまでを前髪にするかをかなり見ています。

同じ長さでも、前髪の幅が少し変わるだけで、顔の見え方や目元の印象まで変わるんですよね。

前髪は、長さだけでは決まらないんですよね。

同じ眉くらいの長さでも、幅が狭い前髪と、横まで広く取った前髪では、顔の見える範囲が変わります。

前髪を少し横へ広げるだけでも、目元の見え方や顔まわりの印象が変わることがある。

逆に、広く取りすぎることで、顔まわりとのつながりがなくなったり、横から見たときに不自然になったりすることもあります。

広い方がいい、狭い方がいいという話ではなくて、その人によって自然に見える幅が違うというだけなんですよね。

前髪だけを切り離して見ているわけじゃありません。

前髪を考えるとき、実際には顔の横幅、額の広さ、目の位置、こめかみ、髪の生え方、分け目、毛量、顔まわりとのつながり、普段どうセットするか。

そういったものを一緒に見ています。

前髪という一部分だけを取り出して正解を決めているわけではなくて、その人の顔まわり全体の中で、前髪がどう収まるかを考えているんですよね。

数ミリの調整でも、印象は変わります。

前髪は、バッサリ切らなくても変わります。

前髪として取る範囲を少し横へ広げる。

逆に少し狭くして、端を顔まわりとして残す。

厚みを少し変える。

こめかみとのつながりを調整する。

そのくらいの数ミリ、数センチの調整でも、正面から見た印象は変わってきます。

髪型を変えたというほどではないのに、なんとなく顔まわりがすっきり見える。

そういう自然な変化なんですよね。

顔まわりとのつながりまで見ています。

前髪だけをきれいに切っても、顔まわりと分断されていると、横を向いたときに不自然になることがあります。

以前、**「第一印象は、横顔で決まる。」**というJOURNALでも書きましたが、前髪も同じです。

正面だけではなく、前髪からこめかみ、顔まわりへどうつながっているかまで含めて考えているんですよね。

写真を持ってきてもらうのは、イメージを共有するうえでとてもありがたいことです。

ただ、同じ前髪をそのまま再現することと、その人に似合わせることは少し違います。

顔立ちだけでなく、生え方や毛量、普段のセット方法まで違うからです。

写真の良さを残しながら、その人に合う幅や厚みへ調整する。

それも似合わせのひとつだと思っています。

これは女性に限った話でもなくて、メンズでも、前髪の幅や分け目、額の見せ方で印象は変わってきます。

今日、鏡の前で試せること。

前髪をいつもの位置から少しだけ横へ広げてみる。

逆に、端の毛を少し顔まわりとしてよけてみる。

それだけでも、

「こっちの方が目元が自然に見える」

「こっちの方が顔まわりがしっくりくる」

という違いを感じることがあります。

自分で前髪の幅を切り直す必要はありません。

次に美容室へ行ったとき、「何センチ切りますか?」だけでなく、

「前髪の幅って、今の自分に合っていますか?」

と聞いてみてください。

髪だけでなく、顔まわりや眉、横顔、その人の雰囲気まで含めて見る。

前髪も、その人全体の中で考えることを大事にしています。

次回予告

次回は、**「姿勢は、服より先にシルエットを変える。」**というテーマで書こうと思います。

同じ服を着ていても、肩の位置や立ち方が少し変わるだけで、見え方は変わります。

髪や服だけではなく、身体まで含めて「その人の印象」を考えるということについて、次回は書いてみようと思います。

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