視線は、目より先に眉へ向かう。
人は、目だけを見ているわけではない。
「目を見て話しましょう。」
よく聞く言葉ですが、実際には目だけを見ているわけではありません。
目の周りにある眉も、自然と視界に入っています。
だからこそ、同じ目元でも、眉が少し整うだけで「なんだか印象が変わった」と感じることがあります。
髪型を大きく変えていないのに、雰囲気が変わって見える。
そんな理由のひとつが、眉なのかもしれません。
美容師として、最初に目がいく場所。
初めてお客様とお会いするとき、僕は髪を見るのと同じくらい、眉にも目がいきます。
もちろん「形がきれいか」を見ているわけではありません。
手入れの習慣。
清潔感。
表情の印象。
そんなことが、眉から自然と伝わってくることがあります。
長く伸びた毛が一本あるだけで、少し疲れて見えてしまうこともあれば、ほんの少し整っているだけで、すっきりとした印象になることもあります。
ほんの数ミリの違いなのに、不思議なくらい印象は変わるものです。
眉は、描くものではなく整えるもの。
「眉は難しい。」
そう感じている方は少なくありません。
でも僕は、眉は描き足すことよりも、整えることの方が大切だと思っています。
流行の形をそのまま真似するのではなく、
骨格。
目の形。
表情。
顔全体のバランス。
そういったものを見ながら、その人に自然になじむ形を探していきます。
だから同じ「平行眉」でも、全員が同じ形になることはありません。
眉は流行をつくる場所ではなく、その人らしさを引き出す場所なんですよね。
以前の**grit.JOURNAL Vol.002「眉を変えただけで、印象が変わる理由。」**では、眉そのものが印象に与える影響について書きました。
今回の記事は、その続きです。
「なぜ人は自然と眉を見てしまうのか。」
そんな視点で読み比べていただくと、また違った見え方になると思います。
印象は、足すより整える。
眉を整えるというと、大きく変えなければいけないように感じる方もいるかもしれません。
でも実際は、その逆です。
長く伸びた毛を少し整える。
輪郭から大きくはみ出た毛を整理する。
それだけでも十分です。
少し整うだけで、目元全体がすっきり見えたり、表情がやわらかく見えたりします。
印象は、大きく変えるより、少し整える方が自然なんですよね。
髪も、姿勢も、香りも。
これまでgrit.JOURNALで書いてきたことと、どこか共通している気がしています。
今日からできること。
鏡を見るとき、眉全体ではなく「輪郭」を見てみてください。
左右の高さは極端に違っていないか。
長く伸びた毛はないか。
輪郭から大きくはみ出ている毛はないか。
まずは、そのくらいで十分です。
大きく形を変える必要はありません。
少し整えるだけでも、顔全体の印象は自然と変わってきます。
もし「自分にはどんな形が似合うんだろう」と迷ったら、自己流で整えすぎる前に、一度プロへ相談してみるのもひとつの方法です。
当店のメンズアイブロウについては、施術の考え方やデザイン例を専用ページでご紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
まとめ
髪型が、その人の印象をつくる。
そして眉は、その印象を静かに支えています。
人は目を見ているようで、その周りにある眉も自然と見ています。
だからこそ、流行を追いかけることより、自分に合う形を知ること。
それが、無理のない清潔感や、その人らしい印象につながるんじゃないかなと思っています。
メンズアイブロウについては、施術内容やデザインの考え方をメンズアイブロウページでもご紹介しています。興味のある方は、あわせてご覧ください。
次回予告
grit.JOURNAL Vol.011
第一印象は、横顔で決まる。
鏡で見るのは正面がほとんどですが、人から見られているのは正面だけではありません。
前髪の流れ。
顔まわりのデザイン。
レイヤーの位置。
ふとした横顔だからこそ伝わる印象について、次回は書いてみようと思います。
